千葉県の公立中 歴史・公民とも育鵬社採択なし
2011.9.1 23:10
来春から中学校で使用する教科書採択が終了し、千葉県内の公立中学校などの採択状況が1日、分かった。それによると、15採択地区と県立千葉中学校について、歴史教科書は東京書籍、教育出版、帝国書院の3社が占めた。県内25校の私立中学校(時任学園中等教育学校を含む)で回答を得られた21校のうち「日本教育再生機構」のメンバーらが執筆した育鵬社の採択を決めたのは、麗澤中(柏市)のみだった。
採択状況をみると、新たに東葛飾東部、夷隅、安房の3地区が東京書籍の採用を決めた。各地区の採択協議会では、
育鵬社の歴史教科書を推薦する委員もおり、8月5日に開催された船橋市地区の会議で、委員から「国民として知ってほしい事項や文化遺産、人物などを取り上げている」と評価する意見が出された。この委員は、東日本大震災からの復興のためにも、「次代を担う若者に日本を好きになってもらい、誇りを持ってもらわなければ、達成できるかどうか分からない」と、歴史教育の重要性を強調した。同地区は「地域から世界や現代社会を考えようといった、発展学習への配慮がされている」などとして、教育出版を採択した。
一方、公民教科書については、東京書籍が13地区と最も多く、日本文教出版(船橋市地区)、教育出版(香取地区)、帝国書院(県立千葉中)がそれぞれ採択された。
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